九条くんは矛盾している。
嫌いな人とそばにいる事を
選んだ理由が俺には分からない。

京夜「本当は隣にいたくないよ。
ただ、伊織の色さえ守れればいい。
馬鹿みたいに真っ直ぐで汚れた
世界さえも白色に変えてしまう
伊織がこの世界のどこかにいれば
それでよかったんだよ。」

九条くんの言ってる事は
まるで分からない。

京夜「俺の目の届かない所で
真っ白なままの伊織が生きているなら
それが一番良かったんだ。
色褪せない真っ白なままの
伊織を額縁に飾って
眺めるだけで俺は生きていけた。
でも、今、伊織はここにいる。
だったら、俺にはもう
そばにいない選択肢は残されてない。」