京夜「俺はね、阿久津。
伊織といるとイライラするんだ。
伊織はいつも正しくて汚れない。
周りがカラフルな色を携えて
近付いたとしてもずっと真っ白なんだ。
俺と伊織は根本的に正反対な人間だから
絶対に分かり合う事なんて出来ない。
だから、どうしようもなく嫌いだ。」

九条くんは伊織ちゃん同様
意味が分からない人だ。

奏「だったら、君から
離れればよかったんじゃない?
伊織ちゃんのそばにいない
選択肢もあったはずだろ?」

京夜「あったよ。でもね
伊織のそばにいる事は
俺が決めた事なんだ。
伊織は俺に強制なんてしなかった。
俺が離れないから伊織は
今、ここにいる。」