電話をしながら声を荒げる 京夜の姿を見ても 声をかけたいとも思わなかった。 だって相手はきっと木崎さんだから。 仲良しだからこそ出来る 痴話喧嘩だから。 京夜「一限だけ講義受けたら すぐに病院に向かうから! だから、もう少し待ってて。 ‥うん。‥うん、分かった。」 そう思ったのに。 ため息をつきながら項垂れる 京夜の姿を目の当たりにした時 そんな迷いはなくなった。