講義を終えると
芝生横のベンチに座る
九条くんの姿を見つける。

茜「九条くん!」

普段なら別に九条くんに
話かけようなんて思わない。
だけど、誰かと話したかった。

伊織との間に溝が出来てしまって以来
私はほんの少しだけ寂しがり屋になった。

京夜「おう、雪村。
今日は伊織と一緒じゃないのか?」