ほら、伊織ちゃんは
こんな薄汚れた景色の中でさえ
綺麗なものしか見つけない。

きっと、伊織ちゃんの目には
綺麗なものしか映らない様に
出来ているんだと思う。

奏「他人からすると何ともない
絵日記のような1日が平凡な1日が
有名な美術作品以上の価値を
見出す事だってあるんだよ。
死んでから評価されるのか。
生きてる内に認められるのか。
それとも一生見つけて貰えないのか。
そんな事は今の俺たちには分からない。
この先に何が起きるのかなんて
誰も知らないし知りたくもない。」

伊織「うん、そうだね。」