傘を差しながら帰ってくる
浴衣姿の人たち。
そっか、今日は夏祭りだったんだ。

その姿をボーッと
眺めているとガレージの前を
とぼとぼと歩くいおを見つける。

涼介「いお!」

ずぶ濡れのいおの腕を引き
ガレージの中へ入れると
タオルを手渡した。

いおは体を拭きもせずに
ずっと俯いていた。