伊織ちゃんは強くて逞しい。
なのに、脆くて弱い。

奏「懐中電灯を持ってる人に
照らして貰えばいい。」

伊織「見つからないの。私は
人がいる事にさえ気付かない。」

奏「だったら、待てばいいよ。
いつか光を灯してくれる人を
じっと待ち続ければいい。
暗闇を突き進むよりずっといい。」

伊織ちゃんはどう解釈していいか
分からない表情を浮かべる。