今の関係性がおかしい事くらい
俺にだって分かってる。

ふざけんな!何度もそう思った。

でも、俺はこの人には何も言えない。
だって、一度は本気で愛した人だから。

そんな俺の胸の内を代弁するかのように
伊織ちゃんは叫んだ。

伊織「好きな人に
悲しい顔させても平気だなんて
そんなのおかしいですよ!
阿久津くんはあなたに
母親になって欲しいだなんて
きっと思ってない!!」