京夜「正しい事が正解だとは限らない。」

伊織「間違ってると分かってるのに
それを正解だと思う方が正しくないよ。」

京夜「理屈ではね。
でも、これは感情の問題だ。」

こんな事を言った所で
伊織はきっと理解してくれない。
だけど、伊織には
知ってもらわないと困るんだ。

どうしようもなく
伊織から離れたくなった。

俺は今までに何度
こんな気持ちになっただろう。

京夜「俺、寄る所あるから。
今日は一緒に帰らない。」

だから、伊織を突き放す。
でも、そんな俺に伊織は
縋る事も悲しむ事もなく
ただ一言、分かったと言うんだ。