体育館に戻ってからも
伊織ちゃんはうわの空だった。

練習を終え皆が帰る中
伊織ちゃんはボーッと
リングを見つめていた。

奏「打ってみたら?」

伊織「え?」

奏「高校までやってたんでしょ?」

伊織「何で知ってるの?」