顔を歪めた阿久津くんが 歩き出した私の腕を掴む。 奏「‥‥どこへ行ってしまったの? この間までの伊織ちゃんは。」 何も答えられなかった。 あの日、京夜の気持ちを 聞いてしまってから 私はものすごく臆病になった。 だって、京夜は本当に 木崎さんの事が好きだから。 京夜は本当に木崎さんを 大切にしようとしてるから。