伊織「‥‥だって‥仕方ないよ。 それ以外、何の取り柄もないから。 私は京夜を好きな事以外 何の取り柄もない人間なの。 もう12年、ずっと片思い。 だから、簡単に諦め切れない。」 ため息をつく俺を見て 伊織ちゃんは少しだけ 悲しそうな顔をした。 奏「想い続ければ願いは叶うって 本気でそう思ってるの? 伊織ちゃん、もう18歳でしょ? 想い続けても叶わない願いが ある事くらい知ってるでしょ?」