奏「初めに言ったでしょ?
九条くんを伊織ちゃんのものに
してあげるって。」

伊織「でも、阿久津くんには
何のメリットもないよね?」

奏「あるよ。ちゃんと。」

伊織「どういう事?」

奏「今は分からなくてもいい。」

腹黒イケメンは
私が思っていたよりも
かなりいい奴だった。

奏「携帯番号教えてよ。」

伊織「何で?」

奏「日曜日までに色々と
作戦考えなくちゃいけないでしょ。
伊織ちゃん、そういうの
下手そうだし色々と教えてあげるよ。」

やっぱりちょっと嫌な奴だけど
でも、ダブルデートでも何でも
京夜と会えるのはこいつのおかげだし
細かい事は気にしないでおこう。