どこにいても聞こえてくる
伊織の馬鹿でかい声。

昨日、約束をすっぽかした
俺の事を涼介も伊織も
責めたりはしなかった。

木崎と講義を受けていると
伊織の隣には阿久津がいた。

伊織「ちょっと!
勝手に座らないでよ!」

奏「てゆーか、伊織ちゃん
この講義取ってないでしょ?
一応、俺は取ってるからね。
そのおかげでこの講義に
伊織ちゃんは出られてるんだから。
そもそも、尾行なんて
意味ないと思うけど。」