正直、私には九条くんの
良さが分からない。

確かに、イケメンだとは思うけど
ただそれだけで、周りの人よりも
秀でる魅力があるとは思えなかった。

だけど、伊織の眼中には
九条くんしかいなくて
その他の男は皆じゃがいもらしい。

茜「まだ時間もあるし
先輩の勧誘とかもあるし
色々回ってみたら?」

伊織「うーん。
いいと思うんだけどなあ。
黒魔術部。」

納得いかない様子の
伊織の腕を引っ張りながら
私たちは色んな部活を
見て回る事にした。