ガレージの前をドボドボと
歩くいおの隣に京夜の姿はなかった。

涼介「いお!京夜は?」

伊織「うん。なんかね
彼女と一緒に帰ったみたい。
ご飯、2人で行こっか。」

その作った笑顔が痛かった。
明るく振る舞ういおの姿が
俺の胸を締め付ける。

店に着くまでの間も
いおはどうでもいい話を
しながら笑っていた。

まるで一番触れられたくない話題を
避けているようだった。