模試を終えた俺は真っ直ぐ
家には帰らずに大学へとやってきた。
極力、あの家で過ごす時間を
なくしたかったんだ。

二階の窓から外を眺めていると
九条くんが木崎さんを
おんぶしながら歩いていた。

上手くいってるんだ。あの2人。

俺は最近深みにハマりつつある。

伊織ちゃんと出会った事によって
最も関わりたくない恋愛のイザコザに
自ら首を突っ込んでいる。