図書室で勉強してると
気付けば待ち合わせ時刻の
30分前だった。

伊織『京夜のバカっ!!
私の事は一度も待ってくれた事
なんてないのにっ!!』

あの日の伊織の怒った顔が
頭に焼き付いて離れない。

俺は、人の気持ちに
敏感な人間ではない事は自覚してる。

でも、分かる。

いつもは見せない
あんな姿を見せた伊織の気持ちくらい。
俺はずっと伊織に寂しい想いを
させていたんだ。