奏「雪村さんはいつから
伊織ちゃんと友達なの?」

茜「高校に入る少し前かな?
入学試験の日にね、私
どこかへ受験票落としちゃって
試験会場に入れなくてさ
もう諦めようって思ってたら
泥だらけの伊織が私に受験票を
差し出してくれたの。」

奏「探してくれたんだ。」

茜「私と先生がもめてる姿を見て
探してくれたんだって。
見ず知らずの私のために
泥だらけになりながら受験票を
探してくれる伊織の姿を想像したら
何か、嬉しくて‥それからずっと
伊織とは友達なんだ。」