素直じゃない私の王子様









私と咲くんと颯太は幼稚園からの幼馴染で、初めは仲良く遊んだりしていたのに中学に上がる頃に咲くんの態度がおかしくなった。


それも私にだけ。


それが寂しくて、ずっと仲良くしていたくて高校も颯太経由で咲くんの志望校を知って、同じところを受験した。


何故か颯太も一緒だけれど。



それだけのストーカー根性を見せつつも、一歩踏み出すことが出来ずにいた。

だってあんまりしつこくして、口も聞いてもらえなくなったら思うと怖いから。



でも、このままでは何も変わらないよね。



そう思い、意を決して颯太を見つめ返した。





「わかった」




そういうと颯太は少しだけ笑った。



「今日から、改めてよろしくな」





その言葉で、私と颯太は偽りのカップルになったのだ。





その様子を凛は、口を挟まず見守っていた。


基本、余計な事(厄介ごとともいう)には口を出さない女の子なのだ。