これは・・・。 私の胸が一段と締め付けられる。 新しい命が出来て、幸せ絶頂の時に夫を失ってしまったのか・・・。 谷口の罪は益々重い・・。 「お察しします・・。 今日の所は退散致しましょうか?」 「いえ・・大丈夫です・・。」 リビングの席に座ると、 紅茶を淹れてくれた。 「ご家族の方は?」 「出掛けてます・・。 ・・私だけではダメでしょうか・・?」 「いえ!そんなことは・・。 取材を受けて頂き大変感謝しております。」 淹れてくれた紅茶を一口飲んで、 手帳を開いた。