――――――― 仕事とは言えど、 やはり被害者側の取材は心苦しい。 こればっかりは“慣れ”なんてものはなく、 毎度相手の心情に心を打たれる。 ・・今度は被害者の奥さんか・・。 息子を失った親があれほど深い哀しみに包まれているのであれば、 夫を失ってしまった奥さんも相当なものだろう。 確か名前は・・・・ミカか。 現在彼女が身を寄せている実家に着くと、 インターホンを鳴らした。