「小西、通報があったのはさっきなんだよな?」
「はい。妻のミカから入電があったのは1時間ほど前です。」
昨日の夜に殺されて、
妻のミカが通報したのは今日の昼・・。
・・・・ミカは昨夜何やってたんだ?
「真田君、到着してたんだね。」
声を掛けられると、同僚の早苗が部屋に入ってきていた。
先程まで林の妻 ミカと話をしていたようだし、ナイスタイミングだ。
「奥さんはなんて?」
「昨夜、19時頃に夫を残して、
1人で自分の実家に向かい、
そのままそこで一泊して、
今日帰ってきたらこの有り様だって。」
「・・一応、裏取っておいてな。」
「うん。何名かミカの両親の元へ向かったよ。」
「話できそう?」
「かなりショックを受けている様子だけど・・大丈夫だと思う。」
「小西、行くぞ。」
鑑識と話をしながら細かにメモを取っていた小西を呼んで、一旦部屋の外へと出る。



