・・谷口の表情は全く変わらないな・・・。


淡々と話すこの男は、3日目ですっかり取調室の雰囲気にも飲まれなくなったようだ。



「じゃあ2点目ですけど・・・。」


『はい。』


「インターホンの映像を消去する時に指紋を残さなかったのはどうして?」


『・・・・・はい?』



・・・あれ?
谷口が少し首を傾げた。



『インターホンって・・何の事ですか?』


「何の事って・・君が尋ねた時のインターホンの自動録画映像が残っていなかった。

立ち去る時に証拠隠滅で消したんじゃないのか?」


『・・いや・・僕は何も触っていません。

彼を殺した後は、服を着替えたぐらいで、
あとは早々に部屋を出ました。』