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「真田さん!コーヒーどうぞ!」


給湯スペースに行くと、

取調室の隣の部屋で様子を見守っていた小西と早苗が、砂糖多めのコーヒーを持って待ってくれていた。


「ありがとう。」


「いやぁこれで全部スッキリしましたね。」
「・・・・。」


小西は清々しい表情を見せてくれたが、
早苗は今ひとつという表情だな・・。


「真田君。ホントにいいの?

勿論ミカには同情する面があるけど、
もしあの子と谷口が不倫していたなら・・・

もしミカが谷口にダイスケ殺害を依頼したんなら、あの子にも“殺人教唆”の疑いがあるのに・・。」


「2人とも関係を認めてないし、
証拠も見つからないからもういい。
これ以上の捜査はやめだ。」


「・・・真田君はホント可愛い子に甘いんだから。

インターホンの件も目を瞑るって事ね。
分かった。」