第7話 取材リスタート  記者 江藤


********************************************


「江藤・・・・・ありがとう。
引き続き頼む。そんじゃあ。」


「は?・・おい!もう行くのか!?」


大学時代の同期 真田の手から私の手帳が返ってくると、

真田は席を立ってそそくさと店を出て行った。


・・・一体なんだ?


ひとまず、
カップに残っているコーヒーを飲み干す。







・・・加害者 谷口の動機に被害者の妻 ミカが関わっている・・・か。


真田も当てずっぽうで言っているわけでは無いはずだ。

私には話していない、真田なりの気になる点がいくつもあったんだろう。


・・仕方ない。

もう少しだけ友に付き合ってやるか。


真田が置いていったお金で精算するとお釣りが出たので、

私への依頼料として財布の中に入れた。