「ダメね。空振り。 谷口のアパートや職場の近くで聞き込みしたけど、ミカの目撃情報は得られなかった。」 「こっちもです。 ミカの経歴を洗いましたが、谷口と接点がありそうな項目はありませんでした。」 署の食堂で特盛をかきこみながら、 早苗と小西がそれぞれ報告する。 「真田君の方は?」 「・・ゴクン・・ダメだ。 谷口のスマホだけど、 ミカの連絡先は入ってなかった。 他の人達とのやり取りも見たけど、 ミカ絡みの話は一切出てきてない。」