第6話 刑事の閃き    刑事 真田


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もうこんな時間か。

“23時”と表示されている時計を見ると同時に、

自分のお腹から“グゥ~”っと空腹を知らせる音が鳴る。


証拠保管室で被害者 林ダイスケと加害者 谷口のスマートホンを調べ始めてから3時間が経とうとしていた。




“ガチャリ”


扉が開けられて早苗と小西が入ってきた。


「ただいま戻りました。」
「どうせ何も食べてないでしょ?」


小西が持っていた袋を少し上に上げると同時に、牛丼の良い匂いが立ちこめる。


「お前ら・・ナイスタイミングだ。」


一旦2つのスマートホンを置いて証拠保管室を出た。