「みい!一緒に帰ろーぜ!」

「美穂!かーえろっ!」

「おいおい!4人で帰るんだろ!」

「え!?よ、4人って私もいいの!?」

「いやいや、美穂ちゃんいてくんなきゃ俺がこの夫婦の邪魔でしょ笑助けてよ」

「えっ!?あ、理久くん、そう、だね、ごめん。帰ろ。」

「うん。帰ろう。」

初めてまともに話したなーって思いながら、私の前にはみいちゃんと陽平くん。そして、私の隣には理久くん。
さりげなく車道側歩いてくれてるし、たまに聞こえてくる鼻歌も好き。

「り、りくくんっ!!」

「ん?なに?」

「理久くん、なに鼻歌してるの!?!?」

「ん?……ああ、聞いちゃった??
これはねー、花唄って曲だよ。」

「花唄??」
私は聞いたことがなかったからわからないなーって思ってたら、

「うん。聞く?」
って理久くんがいうから、
「うん。いい?」
って。イヤホン片方貸してくれて、
「あ!これ!知ってるよ!」
今流行りのボーカルグループのアップテンポな曲だった。

「これすきっ!」
振り向いた時、理久くんの顔が目の前にあってびっくりした。

「そ、よかった。」

「う、う、う、うん!!!!ありがとう!!!」

「おう、、」

そのときの理久くんの顔が真っ赤だったことは私は知らなかった。