「っはー!楽しかったな!」

私と陽平くんと小さい子達は1時間ほど鬼ごっこをしたり、かくれんぼで遊んでいた。
5時のチャイムがなり、小さい子達はママ達とかえっていって、私と陽平くんだけになった。

「どう?少しはスッキリした??」

「え?」

「だって、最近、元気なかっただろ?
大丈夫かなーって思ってさ?」

「あ…」

「まあ、理久は理久なりに頑張ってるんだよ。
少しわかってあげて。」

「……うん、分かってはいるんだけど……
なんか隠してるのにそれを言わないって言うのが彼女としては辛いって言うか……
それじゃあほかの子と変わらないじゃんって。
私は理久の特別になりたいのに…」

「そんなんもうなってるよ!」

「え?……なってないよ…」

「ううん。理久が自分から告白したの初めてだもん。」

「えっ?」

「いっつも女の子の方から告白して、なんとなーく付き合って、いつの間にか別れてたっていうパターンだったよ」

「そう、なの?」

「うん。そうだよ?」

そっか、そうなのか……理久にとって、私は特別なのか……
嬉しい。今日1番の嬉しさ…

「まあ俺はこんな思いなんかさせないけどね?」

「え?なに?」

「俺は、美穂ちゃんに嫌な思いとか絶対させないよ?」

「……っ!」

ぎゅっと抱きしめられた
優しく陽平くんの胸に私の体がすっぽりうまる。

「理久は今、自分のことで精一杯になってる。
美穂ちゃんのこと大事になんかできてない。
でも俺は、ずっと、美穂ちゃんの味方だから!」

「陽平、くん、、」

風が強く吹き付ける中、公園で、二人きり__