妹を保育園へと送ったら私は電車で40分程度の学校へ行く。


「朔(さく)おはよう!」

駅のホームで電車を待っていると、高校から友達になった柚姫(ゆずき)が来た。

「ゆず!!おはよっ!」




私はゆずが大好きだ

高校に入って初めてだった

こんなにも優しくて安心できる人に出会ったのは









だからゆずは絶対に失いたくない

だから絶対に家のことは話せない

きっと迷惑をかけてしまう、

きっと嫌われてしまう、












せっかく手に入れることのできたたった一つの光なのだから。