キンダーガーテン 二   ~優しい居場所に~

休憩が終わって、皆が帰ってきた。

唯の隣は…

30分前と違って、海晴ちゃん。

彩ちゃんは主任先生と

先生は……………航君と。

「ねぇ~唯ちゃん。ケンカした?」

「ううん、してないよ。
ただね、バレないように…この2日間は離れていたいって言ったの。」

「そっかぁ~。先生も大変だぁ~
まっ!それならそれでいいけど………
悲しいことが起こっても……知らないよ。」

「悲しいこと??」

「そっ!!
ここは、女の園だからね。
2日間は、プライベートだから…アプローチしたり…
中には、告白する人だって……いるかもよぅ~
それに、知らない町を一人で歩いてたら
ナンパだってされるかも!!
先生、モテるからねぇ~。
唯ちゃん、耐えられる??」

「ええっ!!
…………ナンパ……………。告白……………アプローチ………………。」

「それに、唯ちゃんは意識し過ぎだと思うよ。
付き合い始めたから……
バレないか不安になっちゃうんだろうけど。
回りは、それほど気にしないよ。
だって二人は、付き合う前からよく一緒にいたもん。
失敗する唯ちゃんと、その後ろを追っかける先生…って。
今と全然変わらないよ!」

「う~ん。それはそうだけど……」

「それより、せっかくの旅行を楽しんだら?」

そうなのかな?

唯が気にしすぎ??

でも…やっぱり、バレたら怖いって思うもん。

夏休みや休日に、時々会えなかっただけでも淋しいのに……

それが毎日になったら………怖い。

……………アプローチする人……いるかなぁ~?

告白も??

先生がモテるのは、前から知ってたけど……

……………………………。