「先生。
先生は…唯とキスしたら……安心してくれる??
唯が本気で好きだって…分かってもらえる?
……それなら…しよう。」

目を瞑って振り向いたら…

「ごめん。こんなことを言わせたい訳じゃないのにな。
大切だし……ゆっくりで良いって思ってるのに…。
…………ホントにごめん。」

また、後ろから…ギュっと抱きしめられた。

………………ごめんなさいは…唯の方だよ。

唯が子供で、いつまでもごねてるから…

先生は苦しいんだよね。

「先生。この夏休みは…苦手なお野菜も、頑張って食べるし
暗いところや大きな音にも、馴れるようにする!
それから、先生が不安にならないように…
大人のお付き合いも…出来るように……なる。
だから、唯の先生でいて。
唯ね…先生といっぱい想い出作って、自信をつけたいの。
そうして…先生の奥さんになりたい。
だから……お願いします。」

抱きしめる手に力が入って

「はぁ~っ。
こんなに可愛いのって…反則でしょう。
今誓ったのに…理性を保つのが苦しくなる。
………やっぱり唯ちゃん、早く大人になって下さい………。」

先生の言うこと、むちゃくちゃ。

でも…

それが先生の本心なんだよね。

大切にしたいけど…

普通の恋人の距離に近づきたいって…

………………………。

ちょっと怖いし………不安だけど……