それからは、職員旅行の話しや次のデートの予定をたててたら

いつの間にか、隣街まで帰ってた。

半分瞼が落ち始めた唯に

「我慢しないで、寝てればいいのに~」って

「だって…ダメですよぅ~…。先生は海で泳いで…疲れてても…
ずっ~と運転してくれてるのに………
横で寝るなんて…出来ないもん……。
運転出来ない唯は…せめて先生が眠くないように…
我慢しないと…。
ちょっと眠くても………頑張るよ…………。」

うとうと船をこぎながらの会話だから…

説得力には掛けるけど

「優しいねぇ~。
いつもは直ぐに寝ちゃうのに…頑張ってくれてるんだぁ~
…………では、
良い子の唯ちゃんに
目の覚めるプレゼントをあげましょう。」って

川原の土手に、車を止めた。