キンダーガーテン 二   ~優しい居場所に~

「行ってらっしゃ~い!」

「二人で仲良くデートしておいで~」

笑顔で見送る四人と別れて…………

スッゴく沖に来ちゃった。

ちょっと先生~

いくらなんでも……こんなに沖は、怖いよう。

サメとか出ない??

「ねぇ~先生……。怖いから…帰ろう…。
唯…カナヅチだから…不安だよぅ…………。」

半泣きで訴えてるのに

「ダ~メ!」って…

「ねぇ…先生……。何か……………怒ってる?……」

「もちろん!!」

ええっ!!…………何に??

何を怒ってるんだろぅ??………………?

「ねぇ。どうして、そんな水着を着たの?」

「えっ?………水着??…………。」

「露出度高過ぎ。何でピンクのにしなかったの?」

「あっ………あの……。
先生って…ピンクの水着の方が……好きだった?…」

「いや~。
………これも可愛いよ………。
唯ちゃん……色が白いから……スッゴく似合ってる……。
で~も!!
そういうことじゃあないでしょう?
沢山の人がいる海で、これはダメだって言ってるの。」

「どうして??四人の方が、セクシーな水着だよ??
四人に見劣りしないように、わざわざ尋ちゃんに
借りて来たのに……。怒られちゃった…………………。」

ちょっと拗ねてみたら

「あぁ~まぁ…………これもホントに可愛いし…
気に入ってるよ。
……ちょっとセクシーだから……ドキドキしたし………。
四人が何色を着てたか覚えてないよ…。」

「ホント!!良かったぁ~!!」

「だから、良くないの!!
俺だけが見るならいいけど…他の男らも、チラチラ見るでしょ?
上がったら直ぐに、タオルを掛けるかTシャツを着ること!
いいねっ!」って…

もぅ~、相変わらず心配性だなぁ~。

唯のお子様水着なんて、誰も見ないのに~。

でも…

先生は気に入ってくれたんだぁ。

嬉しい!!

恥ずかしかったけど…これにして良かった。