キンダーガーテン 二   ~優しい居場所に~

怖がりの唯が音にびっくりしない距離に腰を下ろす先生は…

言ってる側から甘くって……

多分唯は…これからも、あまりワガママを言わなくて済むんだろうなぁ

って思っちゃう。

「悠君。唯のワガママ聞いてもらえる?」

「もちろん。」

「来年も、再来年もずっと隣にいてね。この手を離さないでね。」

「………何かあった??………」

やけに素直な唯の言葉に、喜びよりも心配が勝っちゃったみたい。

心配かけるのも先生だけだもん……唯の特別だよ。

またまたちょっぴりイタズラ心が顔を覗かせて

「う~ん。………どうだろう?
あっ!!花火が上がったよ。キレ~イ!」って誤魔化したら

花火を見ながら首を傾げてる。

夜空に広がる大輪の花火。

落っこちて来そうで…思わず先生の腕をギュッと掴んだら

「怖がり。」って肩を抱き寄せられた。

手を伸ばして撮った写真は…

この夏撮ったどの写真よりもくっついていて、彼氏、彼女の顔をしていた。

念願のリンゴ飴を片手に

少し靴擦れした足を、引きずるように歩いていたら

「やっぱりこうなると思った。」って笑いながら傷テープを貼ってくれた。

先生、どれだけ唯のことが分かるの??

「明日はのんびりビデオ観賞だね」って

恋人繋ぎで手を引いて歩く先生。

明日もこうやって、一緒にいられるんだぁ~

この手を離さない限り………ずっと幸せでいられるね!

唯からこの手を離すことはないから…

これからの未来は…ずっと笑っていられるかなぁ~