キンダーガーテン 二   ~優しい居場所に~

「嘘。…………………でも……ちょっとホント。
そんなこと言われたら……二人でゆっくりしたくなった。」

ええっ!!花火は???

嫌だって顔で見上げたら

「だったら、花火に付き合う代わりに…」って

繋いだ手の指を絡めたの。

………………………………………。

これって……もしかして………噂の……恋人繋ぎ??

回りの目がここに集まった気がする。

………するだけ??

ドキドキが止まらないよぅ。

汗かいてない??

「リンゴ飴買いに行くよ。」

ギュッと握った手から……先生の鼓動が伝わってきた。

先生も……ドキドキしてるの??

同じ気持ちを共有してると思うと……少しだけ緊張がおさまった。

『オレは普通の男だよ。』

さっき浜辺で聞いた言葉が、少しだけ分かったかも。

憧れの先生が振り向いてくれて

彼氏になって。

唯にしてみたら、ありえない奇跡だから……

『先生』って思いが……強くあるけど

信じられないことだけど………

先生も唯に片想いしてたって言われて……

同じように奇跡って思ってもらえるのなら

先生として見るのは……壁を感じるのかなぁ。

憧れや尊敬は、ずっと持ち続けるだろうけど……

もっと彼氏として先生のことを見ないといけないのかな?

先生が名前や呼び方にこだわるのも……

唯が心を許してないって感じるからかな。

少しだけワガママ言ってみよう。