キンダーガーテン 二   ~優しい居場所に~

「ご苦労さん!
はぁ~っ。花火の前に疲れちゃったね。」

「ううん。とっても楽しかった。素敵な家族だなぁ~っ感動した。
………いつか……唯も仲間入り……出来るかなぁ??」

唯の言葉に、一瞬目を見開いて

「もちろん!希望したら今からでもOKだよ!
………………楽しんでくれて……良かった。」って嬉しそうに笑った。

「先生。先生が優しい訳………分かったかも。
…………温かい家庭ですね。」

「悠君……。」

「えっ?」

「だから……悠君。」

「………先生で良いんじゃ??」

「さっきはね。
親や兄貴達の前で呼び方にこだわってたら……カッコ悪いし……。
それに、嬉しい言葉も聞けたし……許してあげたの。
約束は守れなかったけど…良しにしとくよ!」

「あっ!だったら、罰ゲームも無し??」

「それは別!何にしようかなぁ~
それより、これからはホントに悠君ね!
さっ、降りよう。」

運転で着崩れた浴衣を直しながら、助手席に回って降ろしてくれる。

「ありがとう。」

着なれない浴衣にまごつきながら立ち上がると

上から下までマジマジと見つめる先生。

「…………変??」

「ううん。………可愛い。」

「ホント???」

「うん!………どうして?」

「だって……さっき何も言ってくれなかったから……。」

「あれだけ冷やかされた中で"可愛い"なんて言えないよぅ。
…………でも、思ってた。」

「悠君もカッコイイよ!」

恥ずかしいけど…今の気持ちを伝えたくなっちゃった。

……………バカップルだなぁ~

耳まで赤い先生に

「ほらっ!…行くよ。」って手を引かれる。

一歩前を歩く先生に

「ねぇ~悠君。……ありがとう。」

「何が?」

「う~ん。…………色々。
彼女にしてくれたこと、お家のこと。
いつも側にいてくれること……助けてくれること。
今日連れて来てくれたこともそうだし…………いっぱい!
………………悠君に出逢えて………本当に良かったです。」

「…………………………………………………………………花火見ずに……帰りたくなった。」

「ええっ!!」