キンダーガーテン 二   ~優しい居場所に~

お兄さんと美香さんに頭を下げて、先生を追いながら

お母さんにお礼を言おうとしたら

必死に何かを訴える目とぶつかった。

…………………………??……………?………。

…………………………………………あっ!!!

前を歩く先生のシャツをつかんで。

「あっ…あの…先生?
先生も……浴衣………着ない??
…………………見たいなぁ~。…………………」って小声でそっとお願いしてみたら

チッ!って舌打ちが聞こえた。

うっ………まずかった??

怒らせちゃったかな??

ここにきて、不機嫌な先生を何度も見たから……

ドキドキしながら見上げた。

眉間にシワを刻んで、睨んでる顔が…………

唯を通り越して、美香さんとお母さんに向けられていた。

………………??…………………………?…………………。

相変わらず先生の事が怖くない二人は、ニヤニヤ笑いながら見返してて

この状況を楽しんでるお兄さんも、肩を揺らしてる。

……………………………………………………………………。

はぁ~っ。

どうやら勝ったのはお母さん達みたいで

ため息をついた後

「ちょっと待ってて……着てくる。」って

喜ぶ唯の頭をひと撫でして部屋に消えた。

「ヤッタァ!」

「拓!カメラ、カメラ!」

おおはしゃぎのお母さんと美香さんを見ていたら……

ずいぶん着てない浴衣を……

唯のために着てもらうのが…申し訳なくなっちゃった。