キンダーガーテン 二   ~優しい居場所に~

大樹君を抱っこしたまま、美香さんに引っ張られリビングに戻ると

「さぁ~座ろう!
大!いい加減に降りなさい!
拓~大が~」

…………って言いながら座らされた所は………

美香さんの隣。

「嫌だよぅ~」って言いながら、大樹君が膝の上にのってきて

「大!!」って怒りながら先生が唯の反対側に腰を下ろした。

3人掛けのソファーに…大人3人と園児が1名。

う~ん。

向かいに座るお兄さんは、クスクス笑って

「唯ちゃん、モテモテだね」って……

ケーキ用のフォークを持ってきたお母さんは…

「あらぁ~。唯ちゃんの隣を取られちゃった。」って

椅子取りゲームのような感想を……

…………どうしたらいいの??…………

いつもは頼りになる先生まで……何だかちょっと大人気ないって言うか………。

困った唯の救世主は…

以外にも、昨日四人と尋ちゃんに鼻の下を伸ばしてたお兄さん。

「美香はオレの隣。
大もママの言うことを聞きなさい。お袋も…こっちのいつもの席。
唯ちゃんが狭いでしょ?
悠も、そんな顔をしてると…唯ちゃんに怯えられるぞ!」って

助けてもらって申し訳ないけど……

ギャップがありすぎて、変な気分。

もしかして、お家での先生とお兄さんの関係性って…こうなのかな?

「唯ちゃんはどれにする??」って聞いてくれるお母さん。

「あっ。私はどれでも……。皆さんが好きなものを……」って答えていたら

横からスッと手が伸びて

「唯ちゃんはイチゴだから。」って…サッと置いてくれた。

「あの…」

どうしたものか、先生をチラッと見ると

知らん顔して自分用のチーズケーキを取っていた。

………こういう時って…先に取ったらダメだよね?

戸惑う唯をムシして

「後は全部食べていいから。みんなでゆっくり食べて。
オレらは、食べたら花火に行ってくる。
母さん、食べたら着付けお願い。」って…

言いたいことだけ言うと

「いただきます。」ってサッサと食べ始めた。

…………………………唖然。…………………………………………。