「うん、ケーキにしよう!
でも、唯は食べないからね。…お土産だもん。
それに…ケーキを食べてお腹がポッコリ出たら
着せてもらうの、恥ずかしもん。」

「大丈夫!
唯ちゃんは痩せすぎって言ったでしょ?
それに!あのメンバーで『食べません。』は、通用しないよ。
『これ嫌い』なんて言ったら、口にねじ込まれそうな人達だから。
覚悟して、食べれそうなのを選んでおいてね!」

……………どんな人達なんだろう?

ちょっと不安になった唯に

「そのうち………予約ね!」ってささやいて

唯の唇に、人差し指を一瞬当てたの。

予約って…

キスのことだよね??………

キュン………。

心臓を捕まれたかと思った。

「よし!そろそろ起きますかぁ~
奥さま、朝食のメニューは何ですか?
たぶん、軽めが良いと思うよ。お腹を空かせておいた方がね。」

スッと引っ張って唯を膝にのせると

オデコを合わせて「おはよう。」って…

『おはよう』って…こんなに近くで言うもの??

先生と一緒にいたら、ドキドキし過ぎて死んじゃうかも………

朝食は、リクエストに答えて、おむすびとお味噌汁。

おむすびは、オカカと昆布。

先生って、オカカが大好きなんだって。

また1つ先生のこと知れちゃった。

朝食の後は

「買い物時間がいるから、早く出掛けよう!」って言う先生に合わせてお出かけ用意。

浴衣に着替えやすいように、ノースリーブのワンピースに着替えたら

「兄貴がいるから、上に何かを羽織ろう。」って…

髪は…お姉さんがして下さるらしいから、今日はストレートヘア。

お仕事ではいつも結んでるから、何だか変な気分。

でも、先生は気に入ってくれたみたいで

「サラサラだね。」っていつも以上に撫でてくれる。

メイクも普段あまりしないからちょっと苦手。

先生と歩くのに…幼すぎない??

「そろそろ大丈夫?途中でお昼食べて
ケーキを買って、デートして行こう!」ってウキウキな先生。

「先生…おかしくない??
幼すぎで……恥ずかしくない??」

「オレが唯ちゃんを??
ないない!今すぐチュッてしたくなるくらい可愛いよ!」

もぅ~からかってばっかり~

こっちは真剣に悩んでるのに~

お母さん達と逢うのって……緊張するんだよ!