「何、赤くなってる??真っ赤だよ。」

指摘されると……余計あつくなる。

「うん。あのね……えっと……"好きな子"って……」

「今更そこで恥ずかしがる??膝枕が平気で??
あぁ~可愛い!」

赤くなった頬を優しく撫でて………

額にそっと……キスを落とした。

「あんまり可愛いと……我慢出来ないかも。」

びっくりして見上げたら……先生とバッチリ目があった。

「……………先生。…………」

今度こそ?って……頭の片隅をよぎったけれど

不思議と……嫌だと思わなかった……。

ゆっくり目を閉じる唯に……

ゴクッって…喉の鳴る音が……

先生も緊張してるのかなぁ?

いつになくリラックスしてたら

……………………………………………………………

ゴチッ!!!

「いったぁ~い!」

あまりの痛みに、涙目で訴えると

「危ない!!!
理性が飛ぶところだったぁ~
痛くて当たり前です!!大人なオレに感謝しなさい!!」って…

怖~い顔で怒ってるの。

……………??………………。???…………何で??…………………何かした??………

訳がわからず見上げる唯に

「今日は何処に行くのかな?誰に会うのかな??」

「…………花火大会………。
先生のお母さん達に逢う………………。」

「キスして会えるのかな?」

そうだった…………ムリ………

ブンブン首を振る唯に

「ムリでしょう?
だったら、あんな顔……しないの!!」

…………はい、ごめんなさい。

反省して、シュンとなった唯の頭を……

さっきよりももっと優しく触りながら

「でも………嬉しかった……」って

唯の気持ちは伝わったみたいだね。

嫌じゃないよ………って

…………………………

今更だけど…ドキドキしてきた。

心臓の音がやけに早く、リズムを刻んでる。

さっきの比じゃないくらい……顔だって真っ赤だよ。

………………………………………………………。

………………………………………………………。

………………………………………………………。

何を話そうか、頭でいっぱい考えてるのに……真っ白で浮かばない。

こういう時こそ……

大人の先生がリードして、話すきっかけをくれたら良いのに。

………………………………………。

うぅ~っ

何か………う~ん。…………………

チラッと見ると

プッ!って………

肩を揺らして笑ってる。

「何を考えてたのかなぁ?ずっと百面相してたよ。
ホント、可愛いすぎ!」って鼻をギュッて摘ままれた。

うぅ~痛い。

もう~!今日の先生…意地悪すぎ!

プィって拗ねる唯に

「ケーキにしようかぁ~。……お土産。
兄貴が言ったみたいに…多分、唯ちゃんが行くだけで嬉しいだろうけど。
唯ちゃんと義姉さんと一緒にお茶するのって…喜ぶと思うから。
フルーツいっぱいのを買って、唯ちゃんも食べようね。」

やっぱり今日の先生って…意地悪。

テンション高すぎ??

昨日でおかしくなったかなぁ?

でも、ケーキかぁ~。うん、良いかもね!

フルーツのキラキラやチョコレートの甘い香り

キレイな飾りいっぱいのケーキを見たら、女の子のテンション上がるもん。