嵐のような尋ちゃんが帰っても……

まだまだリビングはにぎやかで

先生と顔を見合わせて笑ってしまう。

「それで、それで!」

「アイツは、1年生までおねしょをしてたよ。
干してある布団を友達に見られて…『弟がやった。』って
誤魔化してる姿は、今のままだね。
ホント、昔からカッコつけなんだよね!」

ケラケラ笑う四人は、先生が入って来ると

「「「「おねしょマン!!」」」」ってからかってる。

う~ん。にぎやか!

………でも先生って…1年生までおねしょをしてたんだぁ~

クスッて笑ったら

「違うから……。
弟が怖い夢見て、オレの布団の中に入ってしたから…」ってブツブツ。

う~ん!!可愛い!

明日のお土産のお菓子を

和菓子とケーキ、どっちにしようか話し合っていたら

お兄さんの携帯が鳴った。

『いつまでお邪魔してるつもり!早く帰って来なさい。』って

奥さんに怒られたお兄さんは、慌てて玄関に行くと

「明日はオレ達もいるから、また明日会おうね。
明日は幼稚園の先生二人もいるから、チビのことよろしくね!
おやすみ~」って手をヒラヒラさせて帰って行っちゃった。

チビちゃんって…先生の甥っ子さんだよね?!

小さい頃の先生に会えるのかな??

わぁ!嬉しい!!

ニコニコしてる唯の横で……渋~い顔の先生。

「兄貴…とことん、オレのデートを邪魔する気だな!
明日はチビなんてほっといて、絶対二人で行こうね!!」って

ええっ!!チビちゃんいないの?

拗ねて唇を尖らせたら

「えっ!二人だと嫌??」って…

「あっ!嫌じゃないよ。
ただ、先生の小さい頃に会えるのかな?って思ったから…」

「あぁ~ムリムリムリ!
あのチビ、全然オレに似てないよ!
兄貴にそっくりのマセガキだから。
唯ちゃん狙われるから気をつけてね!」って…

………?………幼稚園児だよねぇ??……

「オレの小さい頃が見たいなら、早くオレの子供産んで。
二人の子供だったら、メッチャクチャ可愛いよ!!」

…………子供って………。

真っ赤になった唯に、ニッコリ笑って

「『次に来るまでにはキスしといてね』って言われたし。
この夏は…忙しくなるよ~。楽しみだね!」って…

えっ??…………待っててくれるって………

尋ちゃんのバカ~!!