寂れた裏通り。

黒い着流しのコートを来た若い女性が一人歩いていた。


カランカラン

「いらっしゃいませ」

黒い制服を着た男性が一人で切り盛りしているカフェに慣れた様子で入って行く。

カウンターの近くに立つとポケットから一枚のコインを出した。

「ハント」

「かしこまりました。少々お待ち下さい。」

コインを受け取った男性は、奥へと下がって行く。

女性はカウンターに座り店と、窓の外を見ていた。