いらいらとしなが、歩いていた。

結局、上司はのらくら言うだけで、詳しい事は何も教えてくれなかった。


仕方なく、疲れた身体を引きずって今日は家に帰る事にした。



暗い夜道。
途中、工事をしていたらしく、真っ暗な中に明かりを付けて何人かの男性が作業をしていた。


もう、夜の10時近い。
少し離れた所にあるビルはすっかり暗くなり、闇夜に大きなシルエットを描く。