あの夏の日、君を想う

「ありがと。さ、帰ろ!」
私は荷物を持って立ち上がった。
紗南の隣に並んで昇降口まで歩いていると、沙都を見つけた。
「あ、沙都ー!」
紗南は、沙都の事を見つけると手を振って走り出した。
「あ、こらっ!紗南っ!」
慌てて紗南の腕を掴んで引き止めた。
「危ないでしょ!発作でも起きたらどうするの!」
「別に平気だよー」
ぷうっと頬を膨らませてこちらをみて来たけど、いくら可愛くても許しません。死なれたくないもん。
すたすたと沙都がこちらに向かって歩いてきた。
「このバカ妹が!!死にてぇのか」
「死にたかないよ!でも、これくらいなら大丈夫だと思ったんだもん…」
しゅんとなって俯いてしまった紗南。
「あーもう!今回は見逃してやるよ!」
「ほんと?沙都ありがとう!」
俯いた顔を上げてにっこりと笑った紗南。
その笑顔につられて、紗都も微笑む。
2人の笑顔が、太陽に見えた。