「和彩、大丈夫?」
その声は、バレー部の部長である結花先輩だった。結花先輩はそのまま私の元まで来て、背中を摩ってくれた。
「びっくりしたよね。大丈夫、大丈夫だよ」
結花先輩の優しい声に、私は崩れた。何分、何時間経ったか分からなくなるくらい、その場で泣いた。
結花先輩はずっと傍で背中を摩って、大丈夫と言ってくれた。
涙が枯れるまで、私は泣き続けた。