救急車が学校に到着して紗南は運ばれて行き、沙都は救急車に飛び乗って一緒に病院へ行ってしまった。
救急車を見送ると、全身の力が抜けてしまってその場に座り込んだ。中学校で発作を起こす事はあまり無かったから驚いた。
私だ。私のせいだ。私が、バレー部に入りたいなんて我儘言ったから、紗南は無理をして発作を起こした。なんでもっと紗南のことちゃんと見なかったんだろう……。ごめん。ごめん、紗南。気付かずうちに、私の目からは涙が溢れていた。
しばらく座り込んで泣いていたら、後ろから足音が聞こえた。振り向けないままないていたら、足音の主がこちらへ近づいてきた。