その柔らかい唇に早く触れたい。
なぞる視線。
触れる髪。
息がかかる距離。
もどかしくて待てないオスの智くん。
スッと近付く唇を手で阻止する。



「今は私からなの…」



鼻の頭がくっついて……
そっと唇が重なる。
すぐに押し倒されて……
耳を甘噛みされる。



「ダメ……僕からでしょ」



熱を帯びた瞳は私を掴んで離さない。
こんな智くんは危険な狼と化す。
ちょっぴり激しくて止まらなくなる。
骨まで溶けそうな私を弄ぶ。



でも好き……大好き………
骨の髄まで愛して…………



あなたがいればそれだけで………



あなたに抱かれることで満たされる………