【続】0.0000034%の奇跡




「すみません、写真撮っていいですか?白衣とか眩しすぎます〜いつか使わせてください」



「え…!?あぁ、じゃあクリニック前で撮ります?」



パソコンを直し、一旦外に出た。
何て言えば納得して帰ってもらえるのか考えながら撮影に応じる。
カメラを確認し、ご満悦になられたところで……



「あの、ユイちゃんさえ良ければなんだけど…来週の木曜日、私休みなのね?」



目をキラキラさせながら話を聞いてくれるから、もう逃げられないなと悟った。



「だから……家来る?家で取材してもらえると私としても有り難いんだけど」



「えっ、お休みなんですよね?逆にいいんですか?お体休まらないじゃないですか」



「いや、本当にそこしか空かないの」



「何が何でも調整してお伺い致します!わぁ、夢じゃないですよね?」



こっちが無理言ってるのに感動さえしてくれてる。
今日来て良かったなんて更にウルウル目に。
本当に良い子なんだよなぁ。
心が洗われる。